日本ラックではお客様の図面や使用状況などを管理するカスタマーサポートを新しい取り組みとして行っています。図面を管理することで、過去に製造した治具の製造時期や製造台数を知ることができたり、シリーズ製品の治具設計期間短縮も可能になります。
また、治具の使用回数、取り換え時期を把握するため、バーコード・QRコード(レーザーマーカー)・ネームシール・刻印などをめっき用ラックに取り付け、管理しやすいようにすることも可能です。
ただ治具を製造するだけでなく、開発や運用のサポートも大切なサービスと考えています。
点で支え、処理中に落下せず、外しやすい。そんなめっき用ラックは接点間距離の精度が最も重要です。搬送中にゆがんでしまい、接点間距離が変わってしまうことがないように、搬送にも独自の工夫をしています。
ラックを吊り下げる形で運搬するための専用架台は、いわばラックのためのラックです。めっき用ラックを知りつくした日本ラックだから、ラックの弱点を克服した専用架台の開発も可能になりました。専用架台は丈夫に、しかも軽く造られていて、トラックにラッシングすることで完全に固定できます。日本ラックに蓄積された経験とノウハウを活かした一例と言えるでしょう。
めっき槽に対象ワークを把持して浸漬するためのラックは、これまでは現物ワークにあわせて製造され、めっきのかかり具合を確かめながら調整されていました。当社納品先の、めっき会社においてめっきが施され、さらにその納品先の組立メーカーでめっきの状態がよくないと判断された場合は、治具のホールド方法にまで戻ってやり直すこともあり得ます。コストも、時間も無駄になってしまい、効率的ではありませんでした。
このような問題に対応するため、日本ラックでは3Dデータの確認によるDX化を進めています。めっき対象ワークのデータを支給してもらい、それに合わせた治具(ラック)もまずは3Dデータで開発します。納品先のめっき会社は、そのデータを確認するとともに、組立メーカーにも提出して複数企業が同時に確認を進めることで、不具合を予測・回避し、開発期間のムダを避けることが可能になりました。
従来とDX後で各要素の期間は同じです。データを活用したDX化を進めることで、カスタマーのその先の組み立てメーカーも確認しながら、開発期間の短縮を可能にしています。
自動車関連のめっきパーツ用ラックは特に多くの製造実績があります。外装、内装、金属、非金属を問わず、ぜひお問い合わせください。